西の魔女が死んだ

http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=6091
少し前、映画化と聞いてぎゃー!!と思った。梨木香歩さん大好きなので。
梨木さんは児童文学として有名だけど、大人でも全然たのしめる。むしろ、大人になってからのほうが好きになったかもしれない。大人のための児童書、なのだと思う。その昔この作品を読んだときは、なんだかあまり好きになれずそれっきりだったのだけれど、数年前他の作品を読み始めたら、梨木さんのことが一気に好きになった。そのとき、あらためてこの作品を読んだのだけれど、やっぱり好きだ。あの頃、好きになれなかったのが不思議なくらい。今ではそれくらい、大好きだ。梨木さんの世界は、とても不思議な世界だ。だけどそれは、ファンタジーのような仮想の不思議さではなく、現実世界のなんだか不思議な世界。梨木さんのどの作品を読んでも思うのだけれど、背筋がピンと伸びて、凛とした印象を受ける。かといってそれが無理矢理なんじゃなくて自然体で、良いことも悪いこともすべてを大らかに受け入れている。そうゆうしなやかで伸びやかな感じが、すごく好きだ。
どうやら、クランクインしたみたい。この梨木さんの世界をどう映像にするのか、すごく興味がある。キャスティングが、よう知らへん人たちなので、イメージをふくらすこともできないけれど。おばあちゃんの家とか、どんな感じなんやろう。梨木さん作品の初の映像化ということで、いまからほんまに楽しみ。これは絶対に観に行かねば。来年が待ち遠しい。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)