ピースオブケイク(4)/ジョージ朝倉
- 作者: ジョージ朝倉
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/03/07
- メディア: コミック
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ヒゲ店があいかわらず好きです。どんどん情けなくなっていくけど。ついにあかされたあかりの過去。なんだろう、このもやっとした気持ち。わたしはきっとほどほどに幸せで、逃げねばならない心境や環境など理解できないからなのかもしれない。かといって、環境や若さを理由に、あかりを許してしまえるほど心広くもなくて。なんか、どうしても志乃贔屓になってしまうのは、わたしの恋愛が志乃に近しいものがあるからなのかもしれない。それでも、あかりよりもヒゲ店に苛立ちを覚える。なんでそこで行くねんと。やっぱ、男のひとって甘いわ。女ってドライで、元彼にすがるのは平気でも、すがってこられるのはうっとうしいと思う人種ではないかと思う。そこに自分の気持ちがなければ、なおさら。寄ってきたって平気で足蹴にするし、辛辣な言葉をあびせることもできる。そうゆう一線が、しっかりしている。でも、男のひとは、なかなかそうゆうことができないのだろうなあと思う。やっぱり、ロマンチストで甘いなあ。そうゆうところをじょうずに描くジョージ朝倉は、すばらしいと思う。
大人の恋愛、なんて言ったって、いくら大人になってもじょうずに恋愛ができるようになるわけじゃない。経験値だけがどんどん増えるわりに、何度も同じようなところでつまづいたり。まあ、ちょっとは利口になっていくけど。いくつになっても、恋愛でぐじぐじ悩んだり落ち込んだりするのだ。そうゆう、リアルな感じを描くのがうまいなあ。