パビリオン山椒魚

trifle2006-11-11

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独特のテンポと間合いと雰囲気。「本物とか、偽物とか、どっちでもいいの。」というコピーのとおり、ほんとにどっちでもいい。というか、お話自体、どっちでもいい。どんどん話は進んでいくんだけど、そこに内容があるのかといわれたら怪しいもので。キャラクターたちの突然の奇行がエキセントリック。なんで?なんで?と、頭を悩ませてしまう。難解なストーリー展開と行動。いや、難解でもないのかな?すべては妄想、幻想なのでは。冒頭からそういった世界だったので、ある程度の予想はしていたのだけれど、それでもこの映画の主旨がよくわからず。キンジローの存在意義も、いまいち。たくさんの疑問を投げかけたわりに、どれもじょうずに拾われてなくて、後味が悪い。すべては「本物とか、偽物とか、どっちでもいいの。」に集約されているんだろうけど。
はっきり言って、ものすごく好みがわかれる作品だろう。マニアックで、B級サブカルが好きな人は好きなんじゃないのかな。はまるひとはとことんはまると思うけど、ええー?!って思う人は相当受けつけない。残念ながら、わたしは後者になるのだけれど。オダギリジョー見たさに観たのだけれど、正直がっかり。オダジョーの変人っぷりと、素敵な衣装と音楽はすごく楽しめたのだけれど、感性があわないんだろうなあ。出演者がすごく豪華だったので、さらに残念な気持ちでいっぱいになった。