いちごミルクみたいな恋

女の子同士の友情って、ときどきめんどくさいと思う。「なんで言ってくれへんの?!秘密主義やわ!」なんて責められると、どうしていいかわからなくなる。わたしは、なんでもかんでも話すのが友情だと、思わない。ともだち同士であっても、すべき話とそうでない話があると思う。だけど、女の子たちはそうは思ってくれない子がおおい。女の子という生き物は、秘密を共有するという行為で親密さをはかるところがある。そのてん、彼女たちはわたしとおなじ考えなだけあって、いっしょにいるとすごく楽。話さなくてもいいし、話してもいい。だからこそ、なんでも話したいと思わせてくれるのだ。それなりに年を重ねると、問題や悩みもそれなりにおおきくなってなにもできないけれど、それでも「話すだけで楽になる」と言ってくれると、救われた気分になる。ともだちと言えども、どうにかしてあげられることとしてあげられないことがある。わたしたちは、それをきちんとわかっているのだ。だからこそ、無理矢理聞こうとは思わないし、話そうとも思わない。だけど迷ったときは話を聞くし、自分なりの意見は述べられる。けっきょく最後を決めるのは自分自身だけれど、それを見守ってあげられる。女の子特有のべたべたした友情は苦手だけれど、彼女たちとの友情はとても心地いい。あほなこともできるし、真剣な話もできる。女の子の友情は稀薄だという言葉をときどき聞くけれど、それはきっとそんなものしか見てこなかったからなんだろうな。女の子の友情だって、男の子のそれに負けないくらい、とっても深いものなのだ。