そこをなんとか(1)/麻生みこと
- 作者: 麻生みこと
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: コミック
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元キャバ嬢の新米弁護士・改世楽子(あだ名は、らっこ)が、あれこれと奮闘するお話です。いやあ、おもしろかった。麻生さんらしいノリとテンション。青年誌で描かれている有名な弁護士のお話たちは、結構かたっくるしくて、ドロドロとした感じのものが多いけれど、こちらの弁護士ものは、コメディ色もきちんとあって、なかなかライトで読みやすい。でも、内容が濃縮されていて、読み応えアリ。麻生さんの言葉のセンス、好きです。主人公のらっこが、暴走キャラなんだけど、案外冷静に判断できて公平。なかなかおもしろいキャラです。のんきなボス弁、辛辣なアニ弁、暴走らっこ。だいじょうぶなんか?!と思うけど、そのかけあいも見事。弁護士ものって、結構シビアな依頼ばかりで、暗い内容になっちゃいそうなところだけど、案外そうでもなくて。人生って世知辛い・・・と思わせながらも、読み終わるとなんだか清々しい。麻生さんの作品っていつもそうなんだけど、途中紆余曲折あっても、なんか最後はすっきりするんやよねえ。ひきずらないと言うか。弁護士ものって、いろいろ法律用語とかがでてきて、小難しくて読みづらかったりする。だけど、ここらへんが女性ならではというか、女性誌掲載らしさというか、そうゆうの抜いてもストーリーがきちんとできてて、感情的なので読める。続きがたのしみ!なんか、いつかドラマになりそうー。
麻生さんの傍聴日記、なかなか興味深いです。一度、傍聴って行ってみたいなあって思ってたので、参考になります。これを読むと、絶対傍聴に行きたくなる。