買ったもの

trifle2007-09-30

たぶん2年ほどまえのクリスマスの頃。JAMIN PUECHからクリスマス限定のバッグが発売された。そのとき、あまりの可愛さに衝撃をうけて、ボーナスでたら買おうと思った。ちょっと遅れて支給されたボーナスを握りしめ、ショップに行ったときにはすでに完売。お取り寄せもできない状況で、あえなく断念。あのとき、ボーナスなんて言わずに買えばよかったーと、激しく後悔したものです。でも、ちょっとやそっとで思い切れる金額やなかって・・・。やっぱり、お買い物って縁とタイミング。逃すともう絶対買えない。あれから、可愛いなあと思うカバンがあって、買わずにいても、このカバンに対する思いほど深いものはなく。買えなかった商品を、これほどまでに鮮明に覚えている商品って、たぶんこれだけだと思う。デザインも価格も、はっきり覚えていたのって、ほんまにこれだけ。それほど、わたしのなかでツボにくるバッグやったのです。
映画の影響から、久々にふらっと訪れたジャマンのお店。今季、送られてきたカタログ見てても、そんなにときめかなかったので、覗くつもりはなったかのだけれど。その本当に端っこに、ちょこんと佇んでいたのです、このバッグが。見た瞬間、色は違うけどあのときのカバンや!とわかる。色のせいか、あのときのものよりも大人っぽく落ち着いた印象。隅っこにいたバッグを見せてもらおうと声をかけると「あんな隅っこのん、よう見つけられましたねえ」なんて言われて。「前に、似たようなデザインのんありましたよね?」と聞くと「一昨日入ってきたんですけど、実は・・・」と。もともとジャマンは、同じデザインのものを作らない。毎年毎年あたらしいデザインのものを発表される。だから、あのときのクリスマス限定のデザインが復活することはないそうで。でもこの商品は、あのときのクリスマス限定のもので、倉庫に忘れ去られていたものがひょっこりでてきたそうなのです。それで、ついでに入れとけ!的な感じで、納品されたらしく。さすが、パリーな感じの仕事っぷり。数年前のものが在庫からでてきて、ついでになアバウトな感覚。「今季のものやないので、端っこのほうにおいといたんです」ということらしいけれど、わたしには端っこでも輝いてみえました!
まえ見てたブラウンよりも、好きな色かも。全身真っ黒なんやけど、素材がいろいろ混じっているので、濃淡があって重く見えない。シルクに、ファーとビーズがあしらわれていて、繊細で上品ですごく素敵。ディテールがすごく凝っていて、ゴージャス。おおきめのビーズが、キラキラと反射して目立つし、グレーの差し色もすてき。黒なので、ほんまになんにでもあうし。しかも、中の布がまた可愛くて!グリーンのドットっぽい柄。ときどき、ちらっと見える感じがすばらしくいい。デザイン的にはお上品でパーティ仕様な感じやけど、カジュアルなデニムとかのファッションにあわせてもよさそう。大きさも、デザインのわりにパーティ仕様じゃなくて、きちんと入る感じ。マチもきちんとついてるし、お財布・携帯・カメラ・コンパクトぐらいなら余裕。大きすぎないけど小さすぎもしない、絶妙のサイズ。
ここまで鮮明に覚えていたバッグに、またお目にかかれるなんて、きっとなにかの縁だと思う。ほんまに、ですてにぃ?!って思ったくらい。これを逃すともうほんとうに買えないので、衝動買いの価格ではないけれど、買うことにしてしまったのです。わたし、生活していけるのでしょうか。せめてもの救いは、ユーロの関係で他のバッグたちが軒並み価格上昇していたにもかかわらず、新作ではないので以前と同じ値段だったことでしょうか。それでも、買わずに後悔したあのときよりも、買って後悔するほうがいいかなーと思う。