ハチミツとクローバー(10)/羽海野チカ

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

完結。ついに終わってしまったね。なるほど、終着駅はやっぱりそこか。片思いのきゅんきゅんときらきら輝いたものだけが恋というのではなくて。見守ることや包み込むことだって、やっぱり恋で。修ちゃんはいったいいつから?とか思ったけど。結構最初のほうからなんかなあ。修ちゃんの恋は、父性愛に近かったからあんまり気づかんかっただけなんかもな。この終わりは案外意外やったなーと思う。ハチクロといえば、結局は理花さんにしても真山のゴリ押し愛にほだされてしまったりして、恋愛一番!みたいな感じやったので、最後の最後で、はぐが恋愛よりも創作を選んだのはやっぱり意外でした。修ちゃんの捨て身の愛にはすごいと思うけど。でもわたしは、この終わり方でよかったなと思う。「実らなかった恋に意味はあるのかな」って、そうえいばずいぶんまえの思春期のときに思ったりもしたわけで。こっ恥ずかしいけれど。実らなかったけれど、でもやっぱり意味はあると思う。たのしいし、うれしいし、やさしくなれるし、あたたかくなれるし、とてもいい恋をしたなと思えたら、それはそれでよかったと思う。人間は手に入らないものがあるからこそ、成長していくんだろうなー。
やっぱり野宮さんが好きです。こうゆう、甘やかし方をしてくれる男のひとが好きです。意地張って「いらない」なんて言っちゃうけど、ほんとうはほしいの。そこで引いてほしくないのん!そうゆうところで強引に「困ったチャンだなー、HAHAHA!」と笑い飛ばして、でもちくりとしながら傍に居てくれるようなひとが好きです。