老舗書店丸善、10月10日閉店

trifle2005-10-09

http://www.asahi.com/culture/update/1002/010.html
産経ニュース
なんだかとても感慨深い。こうやって古いものがなくなって、新しいものがどんどん増えてゆくのはしょうがないことかもしれないけれど、なんて哀しいことなんだろう。
丸善さんは、それこそ小学生のころから訪れていた本屋さんで、ブックファーストができようが、紀伊国屋ができようが、河原町に来るとかならず訪れていた。いまではどこの本屋さんにもある検索システムなんかもなくって、お目当ての本は探しにくいけれど、それでもふらふらと立ち寄って、あてもなく本を探すには落ち着いていてとてもよかった。専門書もそこそこ置いてあって、万能ではなかったけれど、愛着のある本屋さんだった。中学生のころはじめて「檸檬 (新潮文庫)」を読んで、慌てて丸善さんまで買いに来た。いつも訪れていた本屋さんが、なんだかそのときばかりは違うもののように思えた。その本は、いまでは手垢だらけでぼろぼろになっているけれど、本棚に並んでいる。
今日、2冊目の「檸檬」を買ってきた。店内に置いてあったスタンプを押してきた。思い出深い本屋さんなので、ぜったいスタンプを押そうと思ってた。「檸檬」を買ってスタンプを押して丸善さんをあとにするとき、もう次に来るときにはここには丸善さんはいてはらへんのんやーと思うと、なんだかすごくさみしくなった。切に復活を望む。はよ移転先決まらはったらいいのに。

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)