チョコミントの男の子

コテージの屋根裏部屋で、川の字になって眠る。「せまいー」と文句たれつつ、たのしい。朝の肌寒さに、もっとぎゅっとひっつくとあたたかい。人間の体温って、心地いい。ぎゅってされた背中が熱を帯びる。いつのまにかうとうとしてて、たぶんなんだか夢をみた気がする。「はっ」と思ってはっと起きて。自分の発したであろう「はっ」という声にびっくりしてると、となりでほのかにくくくっと笑う声が聞こえる。寝ぼけた頭でなんだかくやしくて、「ばかたれー」とほっぺたをつねる。