ソラミミ/やまだないと

ソラミミ

ソラミミ

あいかわらず、とても、せつない。「津田沼」と「さみし温泉」が収録されてて、うれしかった。ないとさんの書く小説を読んでみたいと思う。だけどきっと、間のおおい詩のようなものになるんだろうか。でもそれでも詩じゃなくて、小説を読みたいと思う。なんでだろう。ないとさんの漫画を読むと、いつもけだるくさみしくあいまいになる。このさみしさの種類ってなんなんだろう。ナイトー先生はすきだ。わたしは、こうゆうダメな男のひとによわい。好きだと言って、もう諦めてるよって思いながら、こころのどこかで期待している自分がさみしい。そうゆう自分に気づいてしまったことにさみしさを感じるのだ。こどもみたいなナイトー先生を、しょうがないなあって思いながら、じつは自分がいちばんこどもみたいだって、気づく。どこにも行けないちゅうぶらりんな気分になる。