フライ,ダディ,フライ

trifle2005-07-24


岡田くんの腕筋にときめいたのは、わたしだけじゃないはず。眩暈がしそうなほど、ほれぼれするような腕だった。そろそろ高校生役はつらいんじゃないの?って思ってたけど、まだまだいける。ぜんぜん高校生にみえた。岡田くんは、こうゆう不器用で武骨な男の子をやらせたら、いちばんなんじゃないかな。
スンシン(岡田准一)と鈴木(堤真一)の関係が原作とはすこし違って、疑似親子という要素までつけくわえられていて、正直それはどうかなあと思ったけれど、観ているとすんなりと受け入れられた。木の上のシーンや、抱きあうシーンも、なんだかこちらがうれしくなってしまうような感じ。リズムがいい。無駄なものがなく、話が流れるように進む。だから、退屈することもないし、飽きることもない。岡田准一の思春期特有の強さと弱さのあいまいさもさることながら、堤真一のへなちょこぶりがよかった。一生けんめいに頑張る姿は胸打たれ、いつのまにやら映画の登場人物にでもなったかのような気分で応援していた。とはいえ、スンシンのやたらめったらなかっこよすぎるセリフになんだか苦笑いをしてしまうのは、わたしが思春期をとうにすぎてしまったからなんだろうか。くさすぎて、なんだか恥ずかしかったー。でも、作品自体は楽しめた。