くいくいと、ひっぱる重み。手に感じる。触感。なるほど、これかと思う。適度な重みが伝わるたびに、気持ちが高ぶる。すごい、と笑って、頬がつっぱる。
真夜中、ぐんと北のほうへと車を走らせ、ちいさな湖に到着。見渡すかぎりの一面の銀世界。はあと吐き出す息も白くて、がたがたと震えがくる。現実のような、非現実のような。知っているような、知らないような。どこか遠くへ行きたいと思ったけれど、来てみ…
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