働きマン(4)/安野モヨコ
- 作者: 安野モヨコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: コミック
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なんかまたおもしろくなってきた?2巻の失速ぐあいはなんだったんだ・・・。どのお話もよかった。真面目に働いている人間が、結果、わりを食う。それで、脱落者になるという姿は、なんともリアル。腐らずにいろってのは、やっぱり難しくて。人間だから弱いのはあたりまえ。強くいたいとは思っているんだけど、やっぱり折れてしまうことだってある。どんなに強そうに思える人だって、実は弱い部分を持っている。そうゆう描写がすごくよかったなあ。正直、いままでニートって理解できなかった。仕事がない、とか言ってねーで探せよ、働けよ。本気で働く気がないし、働かなくても食ってける甘い環境があるからこそ、ぐだぐだ理由つけてひきこもってんだろ、ゴラァ!と思っていた。けど、これ読んで、ちょっとだけ理解、とまではいかないけど、わかったような気もする。ほんのちょっとだけ。
大人になってからの父の存在、というのは、ほんとうにとても微妙で。異性親だからこそ、余計にそう思うのかもしれない。父と兄、父と私、だと私のほうが男勝りな性格なので、衝突しがち。というか、たんにわたしが子供なのかもしれないなあ。兄のように、のらりくらりとしてるように見えつつ、うまくかわすという方法を、わたしはまだ身につけてなくて。性格的なところもあるのだろうけど、父に対して厳しく、威厳をもっていてほしいと思うからこそ、ちょっとしたことが許せなかったりするのだ。でも、尊敬はしてる。
未婚者対既婚者。とまでいうと、大袈裟だけど。でも「独身は気楽でいいよね」って言われると、カチンとくるのです。まさに、あのシーンの松方のセリフまるまる思うわけで。たしかに「仕事以外のスキル上がってんのかな・・・」と不安になるときがある。既婚者たちの細やかな気遣いにくらべ、自分のなんとがさつなことか。だからといって、今すぐ主婦になりたいかといったら、全然なくて。さすがモヨタンと思ったのが、微妙な独身→主婦、主婦→独身に対する刺々しい感情を、上手に表現してるなあということ。それでいて、最後に「鍛えた筋肉が違うだけよ」と結論を出してくれて、すごくすっきりした。つまりはそうゆうことなのだ。